ベリーズ×柔道 青年海外協力隊活動記

青年海外協力隊2017年度1次隊の柔道隊員として中米ベリーズで活動中。ベリーズについて、ベリーズでの柔道について書いていきます。

柔道活動2週目

 柔道の活動も2週間が終わりました。 今週の活動報告です。

1.活動スケジュール(2週目)

7/31(月):Red Dragon Belize
    子供クラス(16:30-17:30 4名, 18:00-19:00 5名)、大人クラス(19:30−21:00 15名)
8/1(火):Belize Judo & Jiujitsu Academy(BJJA)
    子供クラス(15:30-17:00 5名)、大人クラス(17:30−19:00 4名)
8/2(水):Red Dragon Belize
    子供クラス(18:30-19:15 4名)、大人クラス(19:30−21:00 13名)
8/3(木):Belize Judo & Jiujitsu Academy(BJJA)
    子供クラス(15:30-17:00 5名)、大人クラス(17:30−19:30 3名)

8/4(金):Red DragonとBJJAの合同練習会@Red Dragon道場
    大人クラス(19:30−21:00 9名)
8/5(土):JICAで新隊員歓迎会をして頂いたので稽古欠席

2.活動の様子

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8/3(木) BJJA 子供クラス


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8/4(金) 合同練習会


3.稽古内容(1〜2週目)

1週目、2週目はだいたい以下のような内容の稽古を行いました。

子供クラス

  • 礼法
  • 準備体操
  • 後ろ受身、前受身、横受身、受身足 ※前回り受身は様子を見ながら
  • 馬跳び股くぐり、手押し車、足持ちケンケンなど
  • 前転、後転、脇締め、エビ、逆エビ
  • 袈裟固め、横四方固め(抑え方と逃げ方)
  • 足回し、足蹴り、正対下での動き方、頭タッチゲーム
  • 体捌き、柔道着の組み方、出足払い、膝車

大人クラス

  • 礼法
  • 準備体操
  • 後ろ受身、前受身、横受身、受身足、前回り受身
  • 前転、後転、開脚前転、後転開脚、脇締め、エビ、逆エビ
  • 袈裟固め、横四方固め、上四方固め、肩固め、縦四方固め(抑え方と逃げ方)
  • 正対下での動き方、頭タッチゲーム
  • 足回し、足蹴り、正対下での動き方、頭タッチゲーム
  • 正対上下の攻め方(下から1つ、上から2つ)
  • うつ伏せ取り1つ、亀取り1つ
  • 体捌き、柔道着の組み方、出足払い、膝車
  • 送り足払い、大内刈り、小内刈り、引きつけ、払い腰
  • 足技の連絡技(出足払い→大内刈り、小内刈り→出足払い、小内刈り→大内刈りなど)


4.2週目を終えて

進捗

  • 整列や体操などを勉強する機会があまりないらしく、苦手が子が多いです。柔道以外でも基本なので時間をかけてゆっくり練習しています。
  • 前転・後転を初めてする子供や大人が多くいました。柔道をするにも、まずは身体動作に慣れてもらいたいので、これらは毎回練習に入れています。最初は上手くできませんでしたが、段々慣れて来ています。
  • 大人も子供も体の柔軟性は低く、開脚した状態で頭を地面に付けられる人は少ないです。毎回時間をとって少しずつ練習しています。
  • 柔道のレベルは、子供クラス、大人クラスとも人によって大きく違いますが、基本からみんなで稽古しています。

課題

  • 子供のクラスは4歳〜12歳までが一緒で、柔道のレベルも様々、来る子供達も毎回違うので、練習メニューの組み方や練習の仕方が難しいなあと日々頭を悩ませています。

その他

  • 大人の方達はみなさんすごく協力的で熱心です。私にも色々と気にかけてくれて楽しく稽古できています。
  • 練習開始時間後に来る子供や大人も多いですが、お仕事の都合やこちらの文化などあるのだと思います。
  • 柔道のペース、暑さや生活に少しずつ慣れて来ました。とは行っても練習後はいつもクタクタですが…笑


来週以降も頑張ります。
それでは。

ベリーズの貿易について(活動前訓練3)

 少し前ですが、7月の活動前訓練中にベリーズの貿易について学んだので紹介致します。
なお、今回の貿易データはOEC(The Observatory of Economic Complexity)のものです。

OEC: The Observatory of Economic Complexity

1.OEC(The Observatory of Economic Complexity)について

 ベリーズの貿易データを調べていたらOECというサイトにたどり着きました。 このサイトはMIT Media Labのチームで運営されていて、UN COMTRADEのデータを元に作成されています(2001年以降)。運営元もデータ元も信用出来そうで、各国の貿易概況見るときに分かりやすいので、興味のある国があればチェックしてみてはいかがでしょうか。

2.ベリーズの貿易について(2015年)

 データは以下のサイトのものです。

OEC - Belize (BLZ) Exports, Imports, and Trade Partners

 単位は全て米ドルです。
訳語などの誤りがあるかもしれませんので、詳細で気になる点は元サイトでのご確認をお願い致します。

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 ベリーズは、輸出4.5億ドル、輸入12億ドルの大幅な貿易赤字で、一人当たりのGDPは約8,500ドルです。

主な輸出品

  1. 砂糖:8,600万ドル
  2. バナナ:6,700万ドル
  3. フルーツジュース:4,530万ドル
  4. 甲殻類(エビ、カニ):4,100万ドル
  5. 冷凍魚(切り身でない):3,560万ドル

※この上位5品目で、輸出全体の61%程度になります。

主な輸入品

  1. 石油精製品:1.1億ドル
  2. 巻きタバコ:6,060万ドル
  3. 娯楽用ボート:3,980万ドル
  4. 運送トラック;2,980万ドル
  5. 電気:2,160万ドル

※この上位5品目で、輸入全体の22%程度になります。

主な輸出先

  1. アメリカ:1.25億ドル
  2. イギリス:1.09億ドル
  3. コートジボアール:2,230万ドル
  4. バーレーン:1,730万ドル
  5. アイルランド;1,590万ドル

※この上位5カ国で輸出の約64%を占めます。

主な輸入元

  1. アメリカ:3.49億ドル
  2. メキシコ:1.36億ドル
  3. 中国:1.07億ドル
  4. グアテマラ;9,530万ドル
  5. キュラソー:8,540万ドル

※この上位5ヶ国で輸入の64%を占めます。

3. 所感、追記

輸出品目になぜマンゴーが入っていないのか?

 ベリーズシティなどの都市部ではマンゴーは1個0.5USD(=1BZD)しますが、村などでは6個や7個で0.5USDというところもあるそうです。先輩隊員の村ではたくさん落ちてそのままになったりもしているそうです。なのでてっきり輸出もたくさんしているものと思っていましたが、上位にはありませんでした。生での輸出は難しくてもドライマンゴーにして輸出できそうな気がしてしまいます。 ところで、日本ではドライマンゴーは人気ですが、ベリーズ人はドライフルーツがあまり好きではないそうです。 ベリーズは人件費がメキシコなどに比べると高いということですが、ドライフルーツ生産なら採算の取れるやり方もできるんじゃないかな〜と思ってしまいます。これについてはもう少し色々な人に話を聞いてみようと思います。

台湾の方も多いのにマンゴーかき氷がない!

 少し話が逸れますが、ベリーズにはたくさんの台湾の方がいて、スーパー、レストランやカフェも多くあります。そして上で書いたようにマンゴーは安くて旬の時期はお店でもよく見かけます。ただ、マンゴーかき氷は見たことがありません。台湾と言えばマンゴーかき氷なのに、なぜ無いのか疑問です。なんとかしてベリーズにいる台湾人の方と仲良くなってマンゴーかき氷を始めるように頼もうと思います。

キュラソーが産油国だって知らなかった。そもそもキュラソーを知らなかった。

 主な輸入元でキュラソーが入っていますが、OECのキュラソーのページを見ると産油国だとわかりました。そもそもキュラソー島というのを初めて知りました。Googleでキュラソー島を画像検索するとすぐにわかりますが、オランダ的な町並みと海が大変美しい島みたいです。また、第二次大戦中に杉原千畝(杉原千畝 - Wikipedia)さんが「命のビザ」を発給した際に使用したのが「偽キュラソー・ビザ」だそうです。勉強不足で大変恥ずかしいですが、勉強になりました…。

ベリーズシティの港は浅く大型船が入れない

 ベリーズ最大の街ベリーズシティにある港(Port of Belize)は浅く、大型船が入れないことが貿易の阻害要因になっているそうです。Port of Belizeの喫水(船が沈む深さ)は10mまでで、最近の大型コンテナ船などには対応できていないようです。 ちなみにタイのバンコク港も同様に浅すぎて大型船が入れない問題があったため、レームチャバン港を作ったんだそうです。

Port of Belize, Belize - ports.com

岸壁 - Wikipedia

バンコク港 - Wikipedia

それでは。

柔道活動1週目(ベリーズの道場紹介)

 7月22日(土)から柔道隊員としての活動を開始し、ちょうど1週間が経ちました。
 今回は、ベリーズの柔道と直近の活動内容について分かる範囲で紹介したいと思います。

1.ベリーズの柔道について

 ベリーズに最初に柔道を紹介したのは、香港に留学経験のある中華系のベリーズ人の方です。その方が20〜30年(?)ほど前に柔道を教え始め、現在はその方の指導を受けた方達が柔道の指導をしているそうです。現在のところ、指導者・修行者で柔道の有段者はいません(過去にキューバ人の有段指導者がいたそうです)。 ちなみにベリーズでは松濤館空手とテコンドーが人気で、柔道の知名度はかなり低いです。そして柔道をやっている人は空手経験者が多いので、柔道の稽古中も返事はだいたい「押忍!」です。
 現在柔道人口は250人程度で、大人は30〜40人程度、それ以外は子供達とのことです。私が主に関わるのは、ベリーズシティの2ヶ所とオレンジウォークの1ヶ所の計3ヶ所の道場です。ベリーズには他にも柔道クラブがあるそうですが、詳細がまだ把握できていないので、今日は私が直近で関わる道場について紹介します。

Red Dragon Belize

 このクラブは松濤館空手と柔道を日替わりで稽古していて、どちらも子供と大人でクラスが分かれています。空手の有段者はたくさんいます。空手の日は空手着もしくは運動着、柔道をする日は柔道着で稽古しています。私は月・水の柔道が担当で、火・木は空手です。素人目線ですが、空手はしっかりしていそうです。写真は大人達のクラスに来ている方達とのものです。

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Belize Judo & Jiu-jitsu Academy

 このクラブは柔道と柔術ということになっていますが、実質は柔道の稽古のみだそうです。こちらも子供と大人でクラスが分かれていて活動は週3回です。このクラブには昨年のリオデジャネイロ五輪に出場した選手もいます(真ん中、私の左の大きい人)。人数はRed Dragonより少なそうですが、柔道の動きはこちらの方が良いです。

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オレンジウォークの道場

 オレンジウォークという、ベリーズシティからバスで1.5時間位のところで子供達が空手と柔道を稽古していて、Red Dragon Belizeの先生が指導しています。この街の小学校に夏休みの間は畳を敷き、小学生に空手と柔道を教えているそうです。私は毎週土曜に柔道を2クラス教えています。空手着の子がほとんどですが、何人かは柔道着を来ています。テコンドー着の子もいます。

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2.直近の活動内容について

スケジュール

 私の当面のスケジュールは、月・水曜がRed Dragon Belize、火・木曜がBelize Judo & Jiu-jitsu Academy、金曜が2つのクラブの合同稽古(上級者クラス)、そして土曜がオレンジウォークの道場での指導です(下表)。

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1週間を終えて

 子供・大人とも柔道は全て私が指揮をすることになっていたようで、どちらのクラブも初日から「じゃあお願いね」という感じでした。「最初は今までどんな指導をしていたのかを見せて欲しいのですが…」と話したのですが、柔道に関しては自信がないのか嫌がられてしまいました。 「とにかくゼロから始めて欲しい」ということなので、様子を見ながら基本から始めています。 今週は礼法や受身から稽古し、少しずつ寝技の動き、抑え込みや足技を始めています。体育でマット運動などをやらないため、前転や後転も説明しながら練習しており、開脚前転や開脚後転に関してはきれいにできるまで少し時間がかかりそうです。
 稽古以外は時間に余裕がありましたが、毎回の練習メニューを考えたり、暑さとこれまでの稽古不足もあり、この1週間は毎日クタクタでした。
 ただ、子供達も大人の方達も真面目で協力的なのでとても充実して過ごせました。

今後の予定

 上記活動以外にも、今後は現状の昇級、昇段制度を再検討したいと言われていたり、私自身も気になる点や提案したいこともあるので、柔道協会の方達と少しずつ進めていきたいと思っています。また進捗があれば報告致します。


それでは。

海外 x 柔道を選んだ理由(協力隊志望動機)

 本日、7/21(金)にベルモパンでの3週間の活動前訓練が終わり、JICA事務所があり、今後拠点ともなるベリーズシティに戻って来ました。
 ベルモパンで学んだベリーズ文化、クレオール語は今後に活かせそうな本当に充実したものでした。また、改めてこちらで内容を紹介させて頂きます。

 ところで、柔道の活動は来週7/24(月)の週から始まる予定でしたが、明日7/22(土)にオレンジウォーク(Orange Walk)という街での練習に参加できることになりました。ベリーズシティから車で1時間くらいに位置する街で、今後は毎週土曜日にこの街に来て活動することになるそうです。

 いよいよ柔道の活動が開始です!
 昨年4月に協力隊への応募を決めてから1年以上、退職してからも7ヶ月経っているので、いよいよかと言う感じです。

 そこで、今回は青年海外協力隊に応募した理由でもある、なぜ海外で柔道を教えたい、紹介したいと思ったのか、また私が感じる海外で柔道をする意義について紹介したいと思います。
 自分の目的を確認する意味でも柔道の活動が始まる前に一度書いておきたいと思っていました。協力隊の応募書類みたいですが(笑)、改めて書きました。

柔道を知ってもらう意味でも、柔道に興味のない人にも読んで頂ければ嬉しいです。

1.なぜ海外で柔道を教えたいと思ったのか

 私は大学を卒業するまでは日本でしか柔道をしていませんでしたが、大学院1年の時に1年間ハンガリーにインターンシップに行きました。それは柔道は関係のない企業研修プログラムでしたが、仕事後や休日は色々な柔道クラブで柔道の稽古や指導をさせてもらいました。その時に柔道を通して多くの人と出会い、色々な考え方や価値観に出会うことができました。学生時代には人間関係に悩んだこともありましたが、色々な考え方があり、正解は一つではないということを体感することで自分の視野が広がり、また、自分自身を以前よりも肯定できるようになったと感じています。 そしてこの経験から、海外で柔道を教える、もしくは紹介するということは大きな意義があると感じました。その後、大学院卒業後にも数ヶ月間ハンガリーで柔道のコーチをさせてもらいましたが、改めてそれを実感しました。

これらを通して、第一線で活躍した選手や指導者ではない、いわゆる私のような市民柔道家でも、この柔道の持つ意義から、誰かの役に立ったり、その国や日本に貢献することもできるのではないかと思っています。これが私が海外で柔道を教えたい、紹介したいと思った理由です。
私は海外での柔道の意義を以下のように感じています。また、私が感じている課題と対応策も併記します。


2.私が感じる海外で柔道をする意義について(個人の意見です)

柔道の競技としての面白さ

  • 投げ技に迫力がある、投げたり投げられたりするのが楽しい
  • 寝技では、相手を制するということを突き詰めていて緊迫感がある
  • 自分の特性(身体的特徴、パワー、スピード、技術)と相手の特性を考えた駆け引きがある  「自分の強みを活かし、相手の弱点を突く」
  • 個人競技なので「成功も失敗も全て自分の責任」

体育面

  • 受け身を覚えることで、日常生活や、他のスポーツでの転倒時の怪我防止になる
  • 柔道の畳(もしくはマット)と柔道着があれば、大人数が一度に稽古できる
  • 柔道を始めるには柔道着があれば始められるので経済的
  • 柔道には「動きの少ない稽古(礼法や技術の細部を意識した練習など)」と「動きの多い稽古(乱取りなどの自由練習など)」があるが、特に「動きの少ない稽古」を通じて、落ち着きや細部への意識が養われる
  • 柔道の「動きの多い稽古」では全身が鍛えられ、バランス感覚も養われる→健康増進になる


コミュニケーション面

  • 1対1、しかも近距離で相手と向き合うので、稽古相手と仲良くなれる
  • 戦っている時は「相手の嫌がること」を探し、戦っていない時は「相手の好むこと(敬意を示す)」を大切にしているので、相手のことを思いやる稽古にもなる(なかなか難しいですが…)
  • 柔道を一緒にやると、相手のこと、そして相手の国のことを嫌いになることが難しくなる


日本に親近感を持ってもらうきっかけ

  • 日本人以外にとっては、柔道で使われている言葉や礼法を通して、日本人の文化や習慣を知ってもらうきっかけになる
  • 柔道を通して自然と柔道発祥国である「日本」への親近感が生まれる
  • 柔道を通して日本的な作法に親しみを持つことで、日本人を見た時、または日本人と接する時の抵抗感や違和感が薄くなる
  • 参考動画

     2011年に、ハンガリーのある柔道クラブでコーチした際に頂いた動画を紹介します。雰囲気が伝わればと思います。このクラブには3週間のみの滞在でした。私は子供達や多くの大人たちにとっては初めて話す日本人だったようですが、とても良くして頂きました。また、子供達からは漢字で名前を書くように頼まれたりと、日本人が行くことで、柔道を通して知った日本に、より興味を持ってもらうきっかけになったのではないかと思っています。彼らは人生のどこかでまた日本人と出会う機会があれば、きっと優しく接するんだと思います。 ※動画後半に出てきている海や街は、ハンガリーではなくクロアチア(合宿)です。
    ※動画の最後で寝転んだまま話していますが、お腹を壊して寝込んでいたところに飛び込みインタビューされた時のものなのでご容赦下さい。笑


異文化への入り口として

  • 柔道を通して異なる儀礼や考え方に触れることで、「異文化」を意識するきっかけになる

    例えば挨拶の仕方を見ても、柔道のように日本では主にお辞儀であり、欧米では握手やハグ、キスが一般的だと思います。どちらも敬意と親愛を示すことが目的だと思いますが、それぞれ敬意と親愛のバランスや、心理的・物理的距離は違うように感じます。こういった違いを意識することで、自分たちとは異なる文化や習慣を持っている人たちが世の中にいる、そしてどちらも然るべき存在意義があるということを考えてもらうきっかけになると考えています。また、これは自分に合う価値観を意識するきっかけにもなるのではないかと思います。

柔道の課題と対応策

  • 身体接触が嫌な人も多い→受け身だけでも意味がある
  • 「痛い」「怪我をする」というイメージが強い→「形(決められた動きを通して柔道を学ぶ稽古)」から始めてみる、ゆっくり始める
  • 野蛮、粗野、頭が悪そうなイメージを持つ人もいる→実際に稽古をして知ってもらう、柔道愛好家として日々そう思われないように心がける

3.まとめ

 上記のように、私は海外での柔道に大きな意義を感じています。
 当然ですが、色々な理由から柔道よりも別なことを好きになる人も沢山いると思いますし、柔道以外からでも上に書いたことは実現できるはずです。
 ただ、私のように柔道が「しっくり来る」人もベリーズにも沢山いると思いますし、こういう物があるということを知ってもらうだけでもいいと思っています。
 ボランティアとして、ベリーズで柔道が普及するためにできることをしたいと思います。

まずは明日、無茶せず怪我や事故に気をつけて行って来ます。

それでは。

ベリーズの観光産業について(活動前訓練2)

 7/3(月)から7/21(金)まで首都ベルモパンにあるベリーズ大学(University of Belize)で3週間の訓練をしています。 午前中は英語でのベリーズの文化や歴史を、午後は現地で使われているクレオール語を勉強しています。 柔道隊員としての活動開始は、7/24(月)の週からになります。

 今回は、ベリーズの観光産業について学んだこと、調べたことを簡単に紹介したいと思います。

 ※ベリーズの観光おすすめスポットなどは今後訪問してから随時紹介します。


1.ベリーズの場所の確認

 北にメキシコ、西と南にグアテマラがあります。東はカリブ海です。


2.ベリーズの観光産業について

 データの出典は全て、The Belize Tourism Board (BTB)(ベリーズ観光事業機構?)というベリーズの観光産業促進を担う独立行政法人の発行している、BTB Travel Digest 2015です。

 ベリーズは観光産業を主要産業の一つにしており、2015年時点では最も多くの外貨収入の得た産業です。 なお、その他の外貨収入源は砂糖、バナナ、フルーツジュース、甲殻類(エビ、カニ)、冷凍魚などが続きますがこれについては別の機会に紹介致します。

観光客訪問数

 ベリーズへの観光客訪問数(1泊以上)は月別で以下の通りです(TABLE 1.1)。ベリーズの人口は32万人強ですので、ここ数年は毎年、人口と同程度以上の訪問者があるのがわかるかと思います。 毎年順調に訪問者数が増えています。 f:id:belizejapanjudoteru:20170717033323p:plain

観光客国別割合

 次に、どんな国から来ているのかは以下の通りです(TABLE 1.7)。 60%以上が米国からです。続いて欧州からが12%、そしてラテンアメリカ、カナダと続きます。 アジアからは0.9%しかいません。ざっくり計算すると3,000人くらいです。 台湾、中国系の商店はベリーズにかなり多く、結びつきも強いことを考えると、日本人は本当にちょっとしか来ていないのだと思います。 f:id:belizejapanjudoteru:20170717034524p:plain

観光客滞在先

 ここで観光客がどこに行っているのか、約3,500名から得られたアンケート結果があったので紹介します(TABLE 3.14)。

 主要観光客である、米国、カナダ、欧州の人々の行き先を見ると、Ambergris Caye(アンバーグリス・キー)Caye Caulker(キー・カーカー)が一番、二番人気です。どちらもカリブ海のビーチと世界第二位の規模を誇るサンゴ礁が楽しめる場所です。次に人気なのはSan Ignacio/Cayo地域です。この地域はマヤの遺跡が点在しており、Xunantunich(シュナントニッチ)という遺跡が特に有名です(7月14日に行ったのでまた紹介します)。

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主要観光地地図

 ご参考までに、主要観光地の位置関係は以下の通りです。 f:id:belizejapanjudoteru:20170717053152j:plain

[ www.belize.comの無料地図に加筆して掲載しています]

観光客がベリーズを知った情報源

 観光客がどのようにベリーズについて知ったのかについてのアンケート結果もありました(TABLE 3.15)。これを見ると半数以上は友達からの口コミであることがわかります。

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観光客の満足度、推奨度

 観光客の項目別の満足度と、知り合いにベリーズを勧めるかについてのアンケート結果は以下の通りです(TABLE 3.31, TABLE3.32)。

これを見ると、全体的に満足度は非常に高いことがわかります。一番改善が望まれているのが国内交通でした。 また、約93%の観光客が知り合いにベリーズをおすすめしたいと回答しています。 f:id:belizejapanjudoteru:20170717061227p:plain f:id:belizejapanjudoteru:20170717061247p:plain

3.まとめ

 ベリーズを訪れる観光客は年々増加しています。

ベリーズに来た観光客の満足度が高く、ベリーズを訪れる観光客の情報源は主に口コミなので、これが毎年観光客訪問数が増えている最大の要因なのだと思います(他の要因としてはアメリカからの発着増便などもあるようです)。

実際に行ってみた感想や治安などについてはまた書きたいと思います。

それでは。

Belize Zooに行って来ました!

 ちょっと前ですが、7月4日(火)にBelize Zooに行って来ました。

www.belizezoo.org

そこで今回は、Belize Zooと動物たちを簡単に紹介したいと思います!

1.Belize Zooについて

Belize Zooの成り立ちについて

 この動物園の最初の動物たちは、元々はドキュメンタリー撮影用に飼育されていた動物でした。 これら動物達の多くが、人に慣れ過ぎていてすぐには自然に帰れないため、ベリーズの人々の教育に用いられることになり、1983年に"Belize Zoo"が開園しました。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715084236j:plain

Belize Zooの特徴

 Belize Zooは自動車に轢かれて傷ついた動物や、親を狩りなどで失くした動物の保護も行なっていて、可能な範囲で動物を自然に返すことも行なっています。そのためこの動物園は大自然を出来るだけ残し、人間が自然の中に入って動物を見るという感じになっています。 VIPツアーや動物と触れ合えるサービスもあります(今回は通常の入り方をしました)。

Zooへの行き方

 今回はベリーズ大学の先生のお子さんのスクールトリップに同行したのでベリーズシティからの詳しい行き方はわかりません。

ネットで調べてみると、ベリーズシティのバスターミナルからバスで45分程度(4ベリーズドル=2米ドル)みたいです。

Belize Bus and Travel Guide | Belize Bus Schedules & Travel Information

※ページ中段、3の「2. Western Zone – Belize City to Benque Viejo Del Carmen (130 km / 81 miles)」のところです。約30分間隔で運行とあります。

入園料(1米ドル=2ベリーズドル)

 公式HPに記載がありますが、外国人の大人は15USD、子供は5USDです。

ちなみにベリーズ人の大人は7ベリーズドル(3.5米ドル)、子供は2ベリーズドル(1米ドル)です。

FAQs - The Belize Zoo

2.Zooの動物たち

 というわけで簡単に動物たちを紹介します。

ジャガー(Jaguar)

 ジャガーはこの動物園の見所の一つです。 午後2時ごろに行ったら大人のジャガーも子供のジャガーも寝ていました。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715094423j:plain f:id:belizejapanjudoteru:20170715094257j:plain

バク(Tapir)

 バクがたくさんいました。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715084621j:plain

クモザル(Spider Monkey)

 クモザルもたくさんいました。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715085024j:plain

トウカン[オオハシ科](The Keel Billed Toucan)

 ベリーズの国鳥、トウカンも当然いました。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715090340j:plain

イノシシ?(Wild Boar?)

 イノシシもたくさんいました。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715090606j:plain

アリゲーター(Alligator)

 アリゲーターもいました。全然動いてませんでしたが、大きくて迫力がありました。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715094833j:plain

これ以外にも動物たちや鳥たちが自然に近い状態で暮らしています。

ベリーズにお越しの際は是非おすすめです!

それでは。

ベリーズの民族について(活動前訓練1)

7/3(月)から首都ベルモパンにあるベリーズ大学(University of Belize)で3週間の訓練をしています。 右下の写真の右奥にあるRLC(Regional Language Center)というところで、 午前中は英語でのベリーズの文化や歴史を、午後は現地で使われているクレオール語を勉強しています。 f:id:belizejapanjudoteru:20170715105017j:plain:w350 f:id:belizejapanjudoteru:20170715105124j:plain:w350

というわけで今回は、ベリーズの民族について学んだことを紹介します。

※情報が誤っていたり、不足があるかもしれませんがご了承ください。また、出典もここでは細かく出しておりませんがご容赦ください。気になる方はご連絡いただければできる範囲で情報提供するように致します。

ベリーズの民族について

ベリーズにはたくさんの民族が生活しており、主な民族について学びました。 主な民族の人口割合を民族名の横に記載しています(出典: The World Factbook — Central Intelligence Agency)。

※複数の民族に属しているという回答もあったため、合計は100%を超えています。

メスティーソ(Mestizo)52.9%

 中米に土着のマヤ民族と、ヨーロッパ人(特にスペイン人)の混血による民族です。 ベリーズで一番人口の多い民族です。メスティーソの人々は日常会話ではスペイン語を話す人が多いです。 キリスト教を信仰しながら、マヤ民族の精霊信仰の儀式も守っている人が多いです。 中米の近隣国からの難民や移民も多くいます。

Mestizo - Wikipedia

クレオール(Creole or Kriol) 25.9%

 クレオールは、植民地時代に支配階級だったヨーロッパ人男性と奴隷として連れてこられたアフリカ人女性を祖先に持つ民族です。 なので見た目はアフリカ系に見える人が多いです。 ベリーズのクレオールは、イギリスとアフリカの文化を合わせ持っています。

Belizean Creole people - Wikipedia

人口の26%弱(Wikipediaでは21%)となっていますが、ベリーズシティではその割合はもっと高いです。 ベリーズの公用語は英語ですが、クレオールの人々はクレオールというのを生活言語にしています。 ベリーズのクレオール語は英語をベースに持っています。 そのため全く違う単語もありますが、多くはなまりの強い英語に聞こえます。 例えば、「I」は「Ah」、「you」は「yu」、「me」は「mi」、「we」は「wi」とかっていうのは発音もほぼ一緒です。 でも、「us」も「wi」だし、「he, she, it」は全て「ih(イー)」、「they」も「them」も「dehn(デーン)」とかっていうのはちょっとわかりにくいです。 「He is a farmer」は「Ih da wahn faama」です。 他に英語とは全く違う単語もあります。「child」は「pikni」で「girl」は「maku」です。 ベリーズのクレオール語についてはまた機会があれば紹介したいと思います。

マヤ(Maya) 11.3%

 最も早い時期からベリーズに住んでいた民族です。 マヤ文明や、マヤ遺跡で有名な民族で、今でも精霊信仰や儀式など、多くの伝統を守って生活しています。 大人しくて真面目な人が多いというのが一般的な印象です(担当の先生談)。 見た目は、肌の色は浅黒く黒髪で、身長は一般的に低めです。

Maya peoples - Wikipedia

ガリフナ(Garifuna) 6.1%

 1635年ごろに難破したスペインの奴隷船から逃亡したアフリカ人と、土着のカリブ人の混血を祖先に持つ民族です。 ガリフナは奴隷にならなかった民族という誇りを持っています。 人々の見た目はクレオールに似ていますが、服装、音楽をはじめ異なる文化を持っています。 家族形態は独特で、多くの女性はあえて結婚をせずに子供を持ち、家族というよりも村全体で子供を育てます。

Garifuna - Wikipedia

インド(East Indian) 3.9%

 最初にインド人がベリーズに来たのは、イギリスに対して起こしたインド大反乱(第一次インド独立戦争後)が鎮圧された直後の1857年ごろと言われています。その後も数回の移住があり、現在はベリーズシティの南側にあるAlbert Streetに多くいます。彼らは主に服屋や靴屋、レストランを営んでいます。

メノナイト(Mennonite) 3.6%

 メノナイトはキリスト教のアナバプテストの教派の一つです。

メノナイト - Wikipedia

ベリーズのメノナイトは、ドイツやオランダからロシア、カナダ、そしてメキシコを経由してベリーズまで来ました。1957年にベリーズの植民地政府とナノナイトの代表者で合意がなされ、それはベリーズの社会保障制度に彼らを含めず、教育システムもメノナイト独自のものにすることを認めるものでした。現在でも多くのメノナイトの人々はその当時に得た土地に集団で住み、農業や林業を生業としています。服装は、男性はボタンダウンシャツ、サスペンダー、麦わら帽子、黒目のズボンと靴、女性はシンプルな色のドレス、つば付きの帽子もしくはベールです。白人の方が多く、服装も独特なのでメノナイトの方はすぐにわかります。

中国、台湾(China, Taiwan) 1%

この他に中国、台湾から来た人々についても学びました。人口統計では1%となっていますが、ここベルモパンのレストランやスーパーの多くが中国系もしくは台湾系です。中国、台湾から来た人々についてはまた機会があれば紹介したいと思います。

感想

ベリーズは本当に多民族国家だな〜と思いました。 英語、スペイン語、クレオール語、どれも勉強したほうが良さそうです。 ぼちぼちがんばろうと思います。

それでは。